2017年12月08日更新

ハイドロキノンに発がん性はあるのか

ハイドロキノンの発がん性について考える女性ハイドロキノンは天然成分で、イチゴやコーヒーなどにも含まれる物質で、皮膚を紫外線から守る作用を持っています。医療機関ではこの成分を使用して、シミなどの色素沈着による症状からの治療薬として処方されています。メラニン色素を作る酵素を阻害し、メラノサイトに対して毒性をもっているため、シミの原因であるメラニン色素を大きく抑制する働きがあります。このハイドロキノンは、ラットを使った動物実験で、5%の濃度のハイドロキノンを「投与」した結果、発がん性が認められており、現在ヨーロッパなどでは使用が禁止されています。しかしここで問題なのは、ハイドロキノンには服用するための内服薬は存在せず、ラットのようにハイドロキノンを直接体内に取り入れることがないという点です。人に対しての発がん性の実験は行われないのが普通ですので、動物実験による結果を基にすることになります。現在のところ日本で市販される化粧品は2%の配合までと、厚生労働省で定められていて、この2%で発がん性のリスクがあるかは不明となっています。肌に塗る外用薬で発がん性があるかの実験結果はなく、これまでハイドロキノンを使用した中で、副作用によってがんが発症したという報告もまだありません。また各国の研究機関の対応は様々で、国際がん研究機関においては、人に対する発がん性の有無は分からないとされています。安全かどうかは、今後の実験結果による報告を待つしかなく、使用するかどうかは自己責任で行うことになります。またハイドロキノンそのものに発がん性がなくても、使用時に紫外線から守るはずのメラニン色素が減るため、外出時に紫外線を長時間浴びると、皮膚ガンになる可能性があります。こちらはハイドロキノンの作用から起こる症状で、発がん性とはまったく別の問題となります。